標高差1000mのダウンヒル@三田原山
- 山行日時
- 2000年4月9日(日)
- 山名
- 三田原山
- 天候
- 快晴
- メンバー
- 山田秀典、大和徳明
- 装備
- テレマークスキー用具一式、ビーコン、スコップ
一昨日(土曜日)、山田秀典さんから急遽電話があり、日曜日に三田原山でもどうかとお誘いが入った。土曜日もいい天気で、絶好の山日和だったが、日曜日もそれを維持すると天気予報は告げている。これは行かねばなるまいということで、決定したのが、午後の9時すぎであった。
明けて日曜、午前6時朝日町役場で待ち合わせる。結局メンバーは秀典さんと私の二人。8号線を親不知に向けて車を走らせる。親不知インターより高速を使う。ここでトラブル発生。高速の自動発券機からチケットをとろうと、窓を開けたのだが、これを最後に運転席側の窓は閉まることはなかった。パワーウィンドウが壊れたのだ。パーキングで修理を試みたが、素人では何ともならなかった。ここであきらめるわけにはいかないので、カッパを着用しヒーターと窓を全開で高速道路をかっとばす。(^^;
8時前に杉野原到着。身仕度を整え、ゴンドラに乗り込む。登り片道1000円也。ゴンドラを降り、妙高国際の三田原第3高速クワッドに乗り込むべく、連絡ゲレンデを下ろうとすると、何故か柵がしてあって入れない。近くのリフトの点検をしている人にたずねると、今日から閉鎖とのこと。 (^^; このくらいでめげるわけにはいかないので、歩いて登ることにする。このとき午前8時50分。この動いていないリフトの延長は 1.6km もあり、丸々歩くわけではないが、 結局1時間以上余計に歩かされた。(^^;
10時30分スキー場最上部。これよりオフピステだ。しばらく緩い雪原をゆく。左手にシブタミ川という谷があり、これを横断しなければならないが、谷に降りると登り返しが増えるので、なるべく降りないように上の二又のすぐ下で谷を渡る。ここから稜線に出るまでが急斜面で、急斜面でのキックターンと稜線に張り出している小さい雪屁を避けるべく、緩い角度で稜線の下手を目指した。それでも最後は急でだいぶ緊張した。
尾根上は、尾根とは呼べないほど広く、ダケカンバがまばらに生えている。帰りの滑走が楽しみだ。ここまで来るとだいぶ疲れてきて、一歩一歩が重い。大きくジグザグを切って上を目指す。 振り返ると、後立山の山並みが壮観だ。 午後12時15分頂上稜線着。今まで見えなかった妙高山本峰や、それを取り巻く外輪山などがいっせいに姿をあらわし景色が一変する。絶景である。
ここまで大して風はなかったのだが、流石に稜線では風が冷たい。 100m 程下ったところで、昼食とする。ストーブをうならせ、数年前にクロカンツーリングに行った笹ヶ峰牧場を眼下に眺めながら、ビールを空ける。
午後1時30分、下りにかかる。雪質はザラメ。快晴の陽気にあぶられているわりに、標高が高いためか、さほど腐っていないのがうれしい。ダケカンバの点在する広大な斜面にテレマークターンも決まり、 快適にクルーズ。 至福のひととき。(^_^)
次第にダケカンバからオオシラビソ、ブナと植生が変わって来るに連れ、木の密度が高くなって来る。それにつれて雪も重くなってきた。木が混み、ターン不能、斜滑降&キックターンになるころには、雪も腐りきり、どうにも御しがたくなって来る。しかし上部でめぼしを付けていた藪の無い雪原にうまく滑り込むことが出来た。漕がずに進むことのできる緩い雪原をしばらく進むと笹ヶ峰林道に出た。午後2時30分。標高差1000mの大滑降だった。振り返ると頂上は遥か遠く、あそこに1時間前までいたとはとても思えない。あらためてスキーの起動力に驚く。降りたった林道は、予定通りの地点で、作戦がうまく行って大満足。(^_^)
しばらく緩い下りの林道をたどり、スキー場に出る。雪はたっぷりあるのに、すでにクローズしており、人かげはない。しばらく休憩して、誰もいないゲレンデを下る。最後は滑り疲れて、ゲレンデの下にたどり着いた。午後3時30分。ここでまた誤算。ゴンドラ駐車場へ戻る連絡用のリフトがまたしてもすでに運転を終えており、しょうがないので杉の沢の集落を通って、車道伝いに駐車場まで歩いた。途中、スキーとザックを温泉「苗名の湯」にデポする。駐車場着、午後4時30分。この車道歩きで大いに汗をかいた。(^^;
窓が全開のままの車は無事で、身仕度をといて温泉にとって返す。温泉は450円でタオルまで貸してくれてリーズナブル。きれいだしおすすめです。
温泉を出た後、再びフリースとカッパを着込み、窓とヒーターを全開にして帰路についた。(^^;
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