4月号

 山も川も野遊びも絶好調。最高の季節になってきました。山川野遊び風呂式もいよいよ4年目に入ります。ますます企画を充実させていきたいと思います。同時に、会員相互の情報交換の場である風のたよりもコンテンツを充実させていきたいと思っています。どうぞ、みなさんご利用ください。

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今月のお知らせ

山川野遊び用品貸し出しています

 山川野遊び風呂式では、たくさんの山川野遊び用品を持っています。おなじみのタープテントや大型コンロ、鍋、テントなど、これからの季節の山川野遊びを支えてくれる用品ばかりです。

 会の企画で使われていない場合には、会員には無料でレンタルしています。自分ではなかなか持てないような装備や、購入を迷っている道具を試したいなどといった気持ちに応えることができるように思います。

 利用頻度は決して高くありません。おおむね、企画だけの利用です。いずれ会には必需品ですが、倉庫で遊ばせておくのももったいないので、会員の特典をじゅうぶん生かして、山川野遊び用品をご利用いただければ幸いです。

 山川野遊び用品は、風呂式ギルドで扱っています。お問い合わせは、事務局か、本村(tel.fax.0765-83-2213携帯030-760-9869)までお願いします。ジュニア会員のご家族の方でもご利用になれます。

保険料の納入をお願いします

 スポーツ傷害保険の保険期間が、3月末日で切れています。まだ、保険料を納付されておいでにならない方は、企画での傷害等について保険対象になりませんので、希望の方は早急に納付ください。

 保険料の納付は事務局までお願いします。

山川野遊びの報告です。

@1998年4月4日〜5日 笹ヶ峰クロカンツーリング

■ 山行日時:   1998/04/04(sat)〜05(sun)
■ 山名:     笹ヶ峰
■ コース:    妙高山国際スキー場〜笹ヶ峰
■ メンバー:   森田薫、山田秀典、大和
■ 天候:     晴れ
■ 特別な装備:  スコップ、テント

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 午前11時30分妙高山杉の原スキー場の新型ゴンドラに乗り込む。ゴンドラ終点より妙高山国際スキー(杉の原スキー場三田原ゾーン)ヘの連絡路を滑り、 高速リフト乗り場ヘ向かう。午後12時すでにクローズしている妙高山国際スキー場のゲレンデを滑り降りて笹ヶ峰への林道に滑り込む。1泊2日の宴会装備が重く、ハーフエッヂの細い板とあいまって、下りは大変難儀であった。

 林道は、何本かのスキーのトレールとスノーモービルの跡があり、まずまず快適である。杉の原ゲレンデの音楽が聞こえるのには閉口。1時間ほど歩いて、1時間ほどゆっくり昼食をとる。しばらく行くと仙人池で、登りはここまでだ。さらにゆるゆると林道を下っていくと、笹ヶ峰牧場の入口である。正味2時間くらいか。

 どこにテントを張ってもいいのだが、重い荷物を担いでは軽快とはいいがたいので、牧場入口にキャンプを設営し、後は身軽になって牧場を散策することにする。

 牧場内で積雪は1メートルくらいか。牧場内はまばらな木立の間をゆるやかな斜面がどこまでも続き、クロカンスキーをするには天国と言っていいような場所だ。

 少し急な斜面を見つけてはテレマークターンに挑戦する。夕方の柔らかな日差しの下、程よく締まってきた雪面で、面白いようにテレーマークターンも決まる。

 暮れ行く空を見上げながらビールで祝杯を上げつつ、宴会は夜の部へとなだれ込んでいった。

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 あくる朝、快晴の割には冷え込みはさほどではなく、快適な朝を迎えることが出来た。朝食のラーメンをすすった後は、また、牧場内の散策に出かける。朝のうちはさすがに、クラストがひどく、ステップソールの効きもイマイチだ。仲間の一人が沢のうまい水が飲みたいと言い出したので、それを探しに適当に歩きまわる。清水の池とやらがあったが、池の回りはユスリカが大発生しており、近づくと鼻に入りそう。何かキラッと光るものが見えたので魚もいるようだ。ライズはなかった。

 牧場内にも何本か沢があるのだが、みな雪で埋まっており水が得られない。結局、火打山登山口まで行って目的を達することが出来た。

 牧場内をふらふら歩きながら、テン場へ戻り、又ビールを飲む。ぼちぼちテントをたたんで、帰りの支度をするが、帰り道のゲレンデ滑降が心配だ。

 1時間もかからず、ゲレンデに戻ると、他にだれも居ないゲレンデをゆっくり滑り降りて、無事帰り付いた。笹ヶ峰から1時間半くらいである。

 ゴンドラ駐車場へはリフト1本利用した。

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 たまには頂上を目指さずに、のんびり気ままに歩きまわるのも楽しい!

(大和徳明 記)

@1998年4月2日・4月15日 河川清掃(愛本橋付近)

 最近、あまりにもゴミが目に付く川の現状を憂慮して、代表が河川清掃をしようと言い出した。全く同感、やぶさかでない。日程を独立させると山川野遊びに差し支えるし、最初は、フライフィッシング教室と抱き合わせにした。時間のある人はどうせ川でちょっと遊んでからくるんだからと、パンとゴミ袋を用意して、最も釣り人の集まる愛本周辺で行うことにした。

 まず、4月2日。折からの雪で、愛本橋周辺は、積雪。広い河原が雪で覆われて見えなくなっている。残念ながら中止。いいことをしようと張り切るとこういうもんだという感じだ。

 そして、4月15日。前日からの猛烈な雨で、黒部川も放水。増水が激しくて、すっかり河原が消失。よくよくついていない。河原に撒き散らされたゴミも、か弱い放流魚も下流に押し流されていった。

 それでも、水に沈んでいない河原を、代表と、ボク、それと、大和さんの3人でゴミ拾いに取り組んだ。けっこうあるんだ、これが。空き缶や、ビニル袋、たばこの吸い殻。目立つのは弁当の空。最近のものが少なくない。ほとんどが、新川広域圏でいう「もやせないゴミ」。当たり前だが、一人一人の心がけ以外にどうにもならないのかなと思わせた。

 しかし、どう考えても一般のゴミではないようなものもある。上流の温泉や、電力会社に疑いをかけるが確証はない。

 以前から、行儀のよいのが、ルアーフライの人だと言われてきたが、ルアーのパック、ティペットの袋など、よく目に付く。ミミズのケースは紙でできているものもあって目立たないこともあるが、釣りの種類でマナーを分けることはできないようだ。

 後ろ指さされない釣りを心がけたい。ある議論では、鉛錘やフロータントの類まで問題にしている。考えることは少なくなさそうである。

 今後も継続したい活動であった。

(本村雅宏記)


@1998年4月19日  片貝川南又谷スキー

猫又谷 ■ 山行日時:   1998年4月19日(日)
■ 山名:     猫又山
■ コース:    片貝川南又谷
■ メンバー:   村井、森田、山田秀典、大和、能登忍、坂本正(ビジター)
■ 天候:     曇り後小雨後晴れ
■ 特別な装備:  スキー

 4月企画で詳細がまだ未定だったスキー・トレッキング、この暖冬による雪不足のため当初予定していたコット谷は無理らしい。そこで、片貝川奥地の南又谷へと変更となった。こんな近くに絶好のコースがあったとは知らず、意外であった。

 数日前に除雪もすみ、最適らしい。楽しみにしていた前回、前々回の笹が峯のスノーキャンプ、大渚山の大斜面を逃しているだけに今回は気合いが入る。何はともわれ、近いのがいい。

 朝7時、黒部ICを出発し、一路南又谷へと向かう。見慣れた景色に辺りには全く雪もなく、実は釣りに行くのでは?と思わせる光景であった。かなり走り登っただろうか、単に悪路でノロノロだった為なのか、距離感がつかめず、ようやく止まってる車が数台見えてきた。到着したらしい。以外にも以外、かなりの人が来ているようだ。知らなかったのは自分だけで、メジャーなところだと知る。坂本さん曰く、登山道がないので、猫又山を登頂する為スキーヤー以外の登山者もこの時期来るらしい。

 早速出発の準備を始める。前方には猫又山が雲の合い間から覗かれ、山頂へ向かっては、今まで見かけなかった雪がウソのように一面に雪渓があり、そこを登る人々が遠く点々と、あるいは岩肌かと思えるくらい小さく見える。これからあんな遠くへ向かうのかと思うと憂鬱になる。それを追い打つような怪しげな天気、とにかく予報通り回復に向かってほしい、と願い、目の前の大斜面を見て「登るのもまた楽し」と決意し出発した。

 目標地は分かった。後は直登するのみ、最初は緩く苦にはならず登れる。逆に言えば滑ってもそう楽しめそうにない10〜15度程度かな、って感じで始まり、自分の足も軽快に進む。徐々に斜度も上がり、滑る意欲を沸きたてる、そんな気持ちとは反比例して足が段々と重たくなっていく。先頭には村井さんが軽快に登っている。坂本さんも全然疲れを知らないのか?ドンドン進む。逆に滑ることを心配しているようだ。

 猫又山頂に近ずくにつれ斜度もきつくなり、手頃な場所で終え昼をとる。隣には佐伯先生をはじめ、ヒールフリースキーの方々が来て居られた。あちらも当初ブナクラ谷を予定していたらしいが、雪不足のため変更となったらしい。噂には聞いていた佐伯先生を見るのは初めてで、その滑りというものは豪快でありつつ、柔らかいタッチの滑りであり、ため息がでるばかり。昼も過ぎると頂上へ向かっていた人たちが次々と滑り降りてくる。山スキー、テレマーカー、スノーボーダー、色々といたが、とりわけテレマーカーが多かったことに驚いた。

 帰り支度をして後は滑り楽しむのみ。雪質は良好。天気も良くなった。今までなかなかバックカントリーには出れず、ゲレンデテレマーカーとして勤しんだ分、そのうっぷんを晴らすが如く、はしゃいで滑り出した。みんな各々滑り出す。森田さんは山スキーだったので周りからは、あれこれテレマークを進められていた ようだったが、ここぞとばかりに軽快に滑り出す。反面、山田さんは今年からテレマークに切り替えた為、まだターンに戸惑いがあるようだ。きっとザックも重かったことが災いしたのだろう。

 こんな苦労(いや、楽しんで・・・)登った距離も滑るとあっという間、ゲレンデにしてリフト3本ぐらいか、なごり惜しむかのように何度も小休止を入れ滑り終えた。

 こんな近くに、こんな最高なコースがあったとは、とても意外であり得した気分だった。雪渓の下から流れ出す水が片貝川になるのか〜と思いつつ清流を一杯、ご苦労様でした。

(能登 忍)

エディターズ・ライン

 原稿の集まりが遅くて、リミットぎりぎりの編集。毎月、綱渡りの「風のたより」です。うー、釣りに行きたい。あー、スキーがしたい。山歩きも行きたい。(裸石)


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