夏道から登る猫又山
従来道が無くて残雪期しか登れなかった猫又山ですが、 昨年辺りから、道が開かれて夏でも登れるようになりました。
■ 山行日時 :1999/09/26(sun) ■ 山名 :猫又山 ■ コース :ブナクラ谷〜猫又山〜ブナクラ谷 ■ メンバー :丸田、村井、水口、大和 ■ 天候 :晴れ ■ 特別な装備 :無し
馬場島より割に荒れた林道を5分ほど車を走らせ、 途中の分岐をブナクラ谷沿いに進むとまもなく林道終点の取水口に付く。 車2、30台分の駐車スペースがある。
午前6時駐車場出発。 ブナクラ谷には対岸の発電所設備の方へゆくつり橋がかかっていて、 ついそちらの方へ行きたくなるが、ここはまっすぐ堰堤へ向かい、堰堤に取り付けられた鉄バシゴに取りつく。 結構高さがあるので、注意して登りたい。
少し行くと支沢を渡り、赤ペンキに導かれて登山道へはいってゆく。途中、川沿いを行く旧道と、一段高いところを行く現在の道とに別れるが、旧道は、細い小川沿いに行くために靴を濡らしたくない場合は、 上の道をゆく方が無難だろう。下の道の方が、若干時間短縮になるようだが。
駐車場から1時間強歩いたところで、沢を渡る。 ここで水を飲んだりして1本入れる。 ここからしばらく先で、本流を渡るので、そこで一本入れてもよい。
本流を渡ると、川音を左に聞きながら進む。 いつしか高い木はなくなり、見通しがよくなり、 第一の目的地であるブナクラ峠が見えるようになってくる。こういう場合、近くに見えてもなかなか着かないものだ。(^^; 振り返ると大日岳の山並みが見える。 ゆるやかにジグザグを切って高度を上げてゆくと、道は、ガラ場に消えてゆく。 適当に進むとブナクラ峠に到着だ。出発してから2時間半かかった。
峠に付くと、大抵の人は歓声を上げる。 峠からは後立山の山々がずらりと並び、景観が一変するからだ。 「あの白い山が白馬遣、ちょっと左の尖ったのが、白馬岳」などとひと通り山座同定を楽しんだら、峠から左の道へ進む。峠から右すれば、 2時間ほどで劒岳の大展望台赤谷山だが、今回は、左へ進み、昨年辺りから道が開かれて登れるようになった猫又山を目指すのだ。
猫又山への道は激しい急登から始まる。 草付きのルンゼのような狭い谷間を登ると細い尾根に出る。 ここからはしばらくこの細い尾根に従って進む。開かれて間もない登山道のため、 まだ、道がしっかりと踏まれていないために少々歩きづらいし、薮も多いが、問題になるようなところはない。 ただ、全般に尾根が細いために左右に落ちないように気をつけたい。 有志が道を開いたと聞いているが、苦労がしのばれ、頭が下がる。m(__)m
ときおり、 上の方の眺望が望めるが、草原のような景色が見え、早くあそこまで行きたいと思うが、なかなかそこにたどり着けない。 忍耐強く尾根場の道を行く。 振り返ると、最初は赤谷山が、のちには、劒岳が雄々しくその姿をみせてくれる。
ようやく、 尾根の道を終えると、もはや、視界を遮る木々はなく、広々とした草原状になる。 道もはっきりしなくなるが、所々にある赤ペンキを辿り上を目指す。 高山植物を痛めないようになるべく沢状のところを歩くとよいようだ。 イワイチョウが、黄葉し始めていた。もう2週間もしたら素晴らしい景観だろうと想像するだけでも楽しい。 草原状を2段ほど右上すると、ひょっこりと山頂に到着する。峠から丁度2時間半かかった。左の足もとには、春スキーのメッカ猫又谷が、 右には釜谷山、毛勝山と続く稜線が、また、後立山の山並みも朝日岳から鹿島槍ヶ岳まで、 また、振り返れば、劒岳の勇姿が、 立山から大日の山々が続き、 さらに猫又谷に、 、 、、。 と要するに360度大展望なのだ。ヽ (^o^) 丿視線を上げれば、能登半島から富山平野、日本海とどこまでも見える。
団体が上がってきて、 騒々しくなってきたので、一段下がり、昼食タイムとする。 ビールで祝杯を上げ、劒岳を肴に一杯やった後は、ラーメンをかき込み、気持ちがよくなったところで、トカゲを決め込む。1時間ほどしたら、辺りが騒々しいので目を開けると、 又大きな団体が到着したところだった。よく見ると知った顔もちらほら。(^_^) コーヒーを入れ、又展望を楽しむ。
団体の前に下山したかったのだが、 結局モタモタとしていたら、最後の登山者になってしまった。(^^; 団体が前にいると道が混むのがわかっているので、さらにゆっくりして、下山に取りかかる。 今度は常に劒岳を眺めながらの道行きである。
ブナクラ峠で、一服入れて、駐車場に着いたら、16時20分であった。
- 【コースタイム】
- 駐車場(6:00)ブナクラ峠(8:30)猫又山(11:00)
- 猫又山(13:15)ブナクラ峠(14:30)駐車場(16:20)
info@noasobi.net