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大聖寺川水系、大日沢

大日沢

 10月22日(土)大量の酒を買い込み黒部インターを出発。一路北陸道を西へ。加賀インターで高速を下りて、山中温泉を横目に暗い夜道をひた走る。寂しい道で、標識も少なく、正しい道を行っているのか不安に思いつつもどんどん走る。途中道が半分崩壊しているところもある。ゲッ!こんなところに!と思うような山奥に灯があった。最奥の集落、真砂(まなご)である。

 町はずれの空き地に早速テントを張り、直ちに宴会とあいなるのは当然の帰結であろう。ワイン、焼酎、ウィスキーと次々と出てくる。モツ鍋も、、、。(^_^;)

 朝5時起床と僕は宣言したはずであったが、誰一人として起きたものはいなかった。当然の帰結であろう。結局6時起床、朝食後テントを撤収、身仕度等で出発は7時40分ごろになってしまった。

 約30分の林道アプローチの末、最終堰堤の上から入渓する。ここまで痩せた大きな犬がお供してくれた。前日は雨だったにもかかわらず、水は平水のようだ。早速岩魚が走る。流石は禁漁区だ。魚さえ殺さなければ谷は豊穣なのだと改めて思い知らされる。

 しばらく行くと滝が現れる。F1だ。滝は下から順番にF1、F2、F3、、、と数える。なんなく越える。と次々と滝が現れる。しかしどれも越えることができる。たまに越えられないようなものもあるが容易に高巻くことができるので、快適な遡行が楽しめた。F12位までは数えていたが、あまりにも滝が多くて途中から数えるのをやめてしまった。まだ魚の影が見える。悠々とペアリングしているペアまでいる。豊穣な谷だ。やがて水量が減ってきたと思ったら、辺りに積雪が現れてきた。昨夜冷え込んだと思ったら山の上では雪だったのだ。最後の詰めに掛かる。ある直登不能な滝を高巻く途中、手前のルンゼを詰める。薮に突っ込む。しかし薮と入っても葉っぱはすでに落ちているために見通しはよくたいした事はない。約30分のアルバイトで稜線に達した。予定よりやや右よりで、大日小屋のすぐ直下であった。大日小屋では、一般の登山者で結構賑わっていた。みな沢から来たと聞いて驚いていた。

 遠く白山は真っ白に雪化粧し、回りは360度の大展望だ。青空と白い雪、そして紅葉、素晴らしいコントラストだ。先程まで、水遊びしていたとは思えない。

 小屋で履物を履き替え、一般道を下る。1時間半ほどで戻ることができた。


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