風のたより1999年2月号

 みなさん、こんにちは。
 遊んでいますか?
 1999年2月の風のたよりをお届けします。先月は編集部の都合で、簡易版でお届けしましたが、今回はちゃんと編集しました。1月の風のたよりといっしょにお届けします。ついでに、A版にリニューアル(もちろん、ペーパーメディアの人だけ)しました。

 いよいよ渓流シーズンが近づいていますが、2年ぶりの馬瀬川先行釣行の釣果が入ってきました。3月解禁への弾みになりますかどうか。また、スキー関連の報告がたくさん入ってきました。

 では、山川野からのたよりです。

「黒部の自然に親しむ集い」報告

 50数名の自分の学校以外の子供たちの前に立つのは、なんだかひさしぶり。いつもとは逆で、講師として紹介されるのもみょうな気分です。大坂代表、大和さん、森田さん、村井、所員の方2名がそれぞれ10人弱のグループを担当し、内山さんが全体を見る、という役割分担で、初日の日程が始まりました。

 内山さんの、動物カードを使った「紹介ゲーム」で参加者の心を和らげた後、「カンジキでチャレンジ」となりました。カンジキのつけ方を森田さんが指導し、さっそく外に集合。そしてグループごとに出発となりました。

 3〜6年の初対面のメンバーですが、自分のグループには開講式から最前列でめだっていて少年がおり、けっこうにぎやかです。 

 最初の一本道から広々とした雪野原に出たところで休憩。しおりの略地図を見て、来たときとは別ルートで谷ぞいに青少年の家にのんびりもどることにしました。地図で約500メートル。そろそろ谷がきれて、トンネルの上を通過し…と思ったのですが、どうも様子が変。谷を間違えたのか、目の前の尾根に登れば向こうが見えるのか。10人の子供がいるので、時間がかかっても確実にもどる道を選びました。大幅に遅刻。ご迷惑をおかけしました。(ちゃんと確認しとけばよかった…)

 午後は、クロスカントリースキーです。これだけ人数がいると、さすがに道具合わせはたいへんです。やっとスキーをはき、グランドで足慣らしをしたあと、野外炊飯場へ下る坂で、すべって転ぶ、すべって転ぶ。そういえば、初めてクロカンをしたときはあんな感じでした。グループごとに周辺を歩き、翌日のツアーの練習をしました。

 夕食は、もちつき大会。もちと雑煮をおいしくいただきました。夜の部のさしいれのビール等ごちそうさまでした。

 2日目はいい天気。スキーツアーには絶好の日です。

 子供たちは、前日の夜の内に「新川牧場〜青少年の家ツアー」組と「新川牧場周辺」組にわかれています。なんとかバスで牧場にたどりつき、大坂さん、大和さん、坂本さん、森田とも子さんがツアー組、内山さんと村井が周辺組でスタート。

 周辺組は、中山の溜め池までおりるのもけっこう時間がかかりました。そこから、ツアー組数名を拾いながらバス移動。一足早く青少年の家にもどりました。スキーをかたづけたころ、ツアー組1番手が元気にもどってきました。

 こうした企画に50名以上の参加者が集まるんですね。社会教育の可能性を感じるとともに、学校教育の役割もあらためて考えさせられました。

(村井 武 t-murai@po3.nsknet.or.jp)

 冬の自然を楽しむ集いに参加して

 久しぶりに1日外遊びができると思うと、その日は朝からワクワクしていた。天気は良好!吸い寄せられるように黒部青少年の家へと向かった。青少年の家なんて、小学校の宿泊学習以来、なんて懐かしいんだろう%%%。案の定、途中でハッと気づくとその道はウサギの足跡しかない道に続いていた。あわてて引き返し、どうにか出発に間に合ったようだ。

 本日、スタッフをかってでたものの、実はテレマーク超初心者。内心、すごく不安だったのだが、子供達の道具を合わせてやるだけでも大仕事だった話を聞いて一まず安心。

 私たちを乗せたバスは新川牧場へと向かった。途中、緩やかな斜面には充分な雪が積もり、柔らかなゲレンデが海まで広がっているようだった。前を走るバスはいかにも辛そうに、おしりを大きく振りながらなんとか登っていった。頂上を目前に、脱輪した車が放置してあったせいで私たちはバスを降りることとなった。あのバスは、いったいどうやって帰ったのだろうかと心配である。1万円もらっても、あの坂をずーっとバックでは運転したくないものである。

 10時に少し前、子供達はなんとかスキーを履き、牧場周辺遊び組とスキーツアー組に別れて、いざ出発。大和さんが先頭になりビュウーっと滑り出すと、男の子達が一斉に追いかける。坂本さんに続き、少し遅れてもたもたしている子たちの後を滑り始めた。2,3日前に降った雪はサラサラとして良すぎるほどの雪質である。ゆっくりゆっくり歩いたり滑ったり、深呼吸しながらゆったりと贅沢な時間を過ごした。

 牧場を抜けると、大和さんが跡をつけたのか坂本さんがつけたのか、段々田んぼのチャレンジャーコースと、林道をまわる堅実コースの2コースになっていた。

 驚いたことに、子供達は転んでも転んでもチャレンジャーコースに挑んでいったのだ。

 よく転ぶ子で、軽く100回以上転んでいると思う。大人があれだけ転んだら、次の日絶対起きあがれないに違いない!子供ってすごいなーと感心してしまった。きいていたよりも、みんなかなり慣れてきたらしくほとんど手を貸さなくても、友達同士助け合って、うまく進んでいった。中には道具が合わなくて、何度もはずれ半べそかきながら歯を食いしばっている子もいたりして…。

 途中、雪の重みで竹のトンネルになったところをくぐり抜けたり、大きな家の屋根に大きなつららを見つけたり、何か懐かしくてうれしかった。

 柳沢の公民館前で小休止。ここが最後のバス通過地点と聞いていたが、ほとんどみんな元気に青少年の家へと向かった。そろそろ疲れてきた頃、大坂さんの子供達との接し方が絶妙で、お父さんでもない、先生でもない、ふだんの生活では側にいない面白い大人の人、端から見ていても思わず微笑んでしまうシーンが幾つもあった。

 青少年の家までもう少しの所まで来ると、昨日かんじきで歩いたという雑木の飛び出している道が続いた。暖かい日差しの中、のどかでとても気持ちのいい道だった。

 子供達は大和さんを「ひげ先生」、森田さんを「山から出てきたような先生」、内山さんを「スナフキン・旅の人」、みんなの手を妬かせた男の子を「のび太くん」と名付けて、話に花を咲かせていたのがおかしかった。

 お昼を少し過ぎた頃にようやく青少年の家へと帰ってきた。みんな「疲れたー!」と言いながらも、歩ききって満足げな表情。あれだけ転びながらもみんなよく頑張ったなーとこっちまで満足。

 自然の中で遊んだら、大人も子供も、みんな疲れても元気になれる。今日はのんびりとしたいい時間を過ごせてうれしかった。

 帰りの車の中、強くなってきた日差しでほてった頬を手で冷やしながら春がもうそこまできていることを実感した。

(森田とも子 tomoko@uoz.fitweb.or.jp)

 既に解禁の渓流を楽しんだ方もあると思いますが、黒部川の年券は、リフト券のような腕章形式になりました。富山県では最初じゃないかと思います。また、本会でも、望んでいた墓の木放水路の投網禁漁が実現しました。神谷さんのご尽力に感謝します。子供たちやキャンパーのみなさんに楽しんでもらえるといいですね。2月は盛りだくさんで、3月号での報告が増えそうです。

 みなさん、ちゃんと原稿くださいね。

editor's line

また、遅れました。すみません。猛烈に忙しい。ちゃんとお酒飲んで寝たい。シャルマンのスノーマンに再挑戦と思いきや、突風と雪にやられて、林道に納まる。シャルマンの山頂直下のパウダーは注目ですね。(裸石)


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