風の便り 8月号

笹ヶ峰ニグロ川釣行

日 時  1998年8月22〜23日
場 所  新潟県笹ヶ峰ニグロ川
参加者  大和、水口、村井、能登忍、能登久、大坂、浦崎

 「なに、土砂崩れだぁ〜」楽しみにしていた祐延釣行が、おりからの大雨で林道小口川線が通行止めになったと聞きショクを受けた。私としては釣行の日程を変更しても行きたかったのだが、みんなとの日程が合わず行き先の変更となった。

 水口君はメジャーな川に行きたいと提案するが、かなりな遠征になるのと魚のプレッシャーがかなり高いので釣れないだろうと予測しての却下。

 一番釣り場を知っている大和さんに選んでくれと言ったが、釣れないとみんなから責められるのでなかなか決めてくれない。(ちなみに一番うるさいのは私だが)

 最終的に冬のフィールドと重なり今後の情報収集もかねて笹ヶ峰に決まった。笹ヶ峰は牧場有り、オートキャンプ場有り、百名山の一つ、火打山の登山口でもある。

 かなりの人出を横目にしてさらに奥に進む。大和さんによると林道の橋が流されていて目的地まで約 1時間半程歩きが入るとの話だったが仮橋が掛かっていて車で入って行けた。最初の目的地だった真川があまりにも開けた川であったので、もう一本奥のニグロ川に変更した。地図を見ながら林道から川への取り付きを探す。川まで降りられそうな沢を見つけた。

 大和、水口君に偵察に行ってもらう。20分後無線がはいった。ルート OK であるとの事。 全員ザックを背負い沢を降りて行くと 15分後川が見えてきた。水量もほどほどありなかなか良さそうな渓流だ。テントを設営し昼飯を食べる。

 今回のシェフはビジター参加の浦崎君である。なかなか手のこんだ料理で結構うまかった。

 ベースキャンプ前のポイントはイブニングまで禁漁と決めてから私と村井、忍君は下流に、 大和、 水口君は上流に、たった一人の自転車チームの浦崎君は MTB で林道を走りに行った。1時間程釣り下ったが小さなウグイ 3 匹しか釣れず集中力を欠いてきた頃、上流に行った水口君から「大坂さん釣れた?」と神経を逆撫でするような無線が入る。向こうは岩魚が釣れたそうだ。悔しい、今度は大きい奴を釣って無線で呼んでやると再度気合いがはいる。しかし魚が出てこない。やはり上流の方が良かったかなと後悔する。ベースキャンプに戻る途中、村井さんがキャストしている。かなり悪戦苦闘しているようだ。今日は村井さんにとっては記念すべき渓流デビューの日だ。がんばってね。忍君はバックウォータまで行くと言ってどんどん下流に歩いていった。すると仕事を早めに切り上げてきた久君から無線が入る。近くまで来ているそうだ。無線で道案内をしてベースキャンプで合流する。

 かなり日が落ちてきたがまだ誰も帰ってこない。それにしても目の前のポイントが気になる。もうイブニングの時間だと一人で決めて、そぉ〜とフライを着水させるとパシャと岩魚が出てきた。ニグロ川初めての一匹である。うれしいのだがほんの少し後ろめたさもあるので無線機には触らなかった。

 そのうちみんなが帰ってきてテント近くのポイントでイブニングを楽しんだがライズを見つけた私だけが二匹目の岩魚をゲットした。夜はビールを片手にたき火を囲み今日の釣果に話がはずむ。岩魚の顔を見たのは大和、水口、私と三人だけらしい。

 朝、目を覚ますと水口君がもうモーニングから帰ってきていた。しまった出遅れた。あわててポイントに入るが魚の反応が無い。水口君にやられたと思ったが彼も釣れなかったそうだ。

 ベースキャンプを撤収、車でさらに上流に移動する。今日は久君も朝から釣りが出来るのではりきっている。最初の取り付きに私と忍君、2 番目に村井、水口君、一番奥に大和、久君と 3 チームに分かれて入渓する。浦崎君は MTB で小谷温泉方面に走っていった。

 私と忍君のポイントはなかなか良さそうに思えるが反応がない。釣り上がっていくと先行者がいる。餌師である。しばらくがまんして釣っていたが大淵のポイントから動かないので先行する。やっと快適に釣れるかなと思っていたら今度はテンカラ師が下ってきた。ドライからウエットに替える。それでも釣れない。集中力が無くなってきたところでタバコに火をつける。回りの景色を見て「良さそうな川なんだけれどなぁ〜」とつぶやいた。合流地点に戻る。少しして村井、水口君が戻ってきた。岩魚が出たらしい。浦崎君も来た。連絡が取れれば糸魚川まで走りたかったと残念がっていた。大和、久君が戻ってこない。 1時間程待っているとやっと帰ってきた。理由を聞くと親切な人の車にかなり上流まで乗せてもらったそうだ。しかし釣りよりも帰り道の林道の方が長かったらしい。

 浦崎君は一足先に MTB で合流地点の上越市に向かって走っていった。 我々は池ノ平の温泉で汗を流してから帰路についた。

大坂文夫

@フライフィッシング教室

日時 1998年9月16日(水)

 祝日の翌日は、中央公民館は休み。そこに気づかずに日程を組んでいた。少し遅刻していくと、暗い玄関先に代表と事務局長の姿。すぐに事情を理解したものの、すでに誰かきていたとしたら連絡不行き届きで企画をしている僕のせいだななんて思っていたら、「ダックスへ行かないか」ってなことになる。とりあえず、もうしばらく待ってくる人があるようだったら一緒に行こうということになる。ほどなく、久君がやってくる。忍さんはどうだろうと思って、携帯で連絡を取ってもらうことにする。

 車を連ねて、ダックスへ。昼間の近道を通ったが、考えてみると夜ならすんなりと国道を走ればよかったと後悔。なんだか、リズムが合わないような感じで、感覚は研ぎ澄まされているのに全く魚っけのない川に立っているようだ。

 忍さんは、やはり会場に行っていて、帰り道に着いていたところだという。

 ダックスでコーヒーを飲みながら談笑。最近のフライ教室は、どうもテーマに乏しく談笑が多い。それはそれで一定の意味があるようだが、モチベーションの低下が否めない。

 大坂さんの道具を借りて、大和さんがダンケルドを巻く。ダンケルドは、サーモンフライとしても有名だが、渓流でもなかなか定評のあるウェットフライである。#6なんていう大きさをふつうに使えるパターンはそれほど多くないうえに、オレンジハックル、ゴールデンフェザントの鶏冠の毛のように豪華なマテリアルを使うために、タイヤーとしては気持ちに張りのでるフライだ。

 できあがったフライを高価で豪華なアニバーサリーマックに飾って、この日のフライ教室は終わり。

 もう一度、初心に返って、タイイング研究でもしようかな、それとも、定番のタイイングの復習でもするか、帰り道、がんがん流れる星に驚きながら考えていた。

 早速、渓流シーズンが終わってからは、海のフライパターン、なかなか巻かない豪華なウェット、新しいマテリアルの研究なんてのはどうかな。

本村雅宏

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