風の便り12月号

新年明けましておめでとうございます。

 風の便りもいよいよ3年目に入りました。1月号をお届けします。 まずは、会からのお知らせです。

お知らせ

○ アマチュア無線社団局申請

 アマチュア無線局開局の準備を進めています。社団局の申請を行いますので、無線従事者免許をもっておられる方は、無線従事者免許番号、生年月日、勤務先と簡単な所属、もし、コールサインをすでにお持ちなら、そのコールサインを電子メールか、FAXで事務局までお知らせください。

○ 通信の電子メールでの配布

 風のたより、その月の山川野遊びの案内を電子メールで配信しています。ご希望の方は、事務局あてにお知らせください。ただし、この手続きをしていただくと、毎月のダイレクトメールは届きません。また、毎月の企画は、スポーツヤマトさんのホームページでご覧いただけます。

○ ボランティア募集

 朝日町教育委員会関連のクロスカントリースキー教室に際して、ボランティアでスタッフとしてお手伝いいただける方を募集しています。くわしくは、1月の山川野遊びをご覧いただくか、事務局へお問い合わせください。

○ 新年会

 当初のお知らせを変更して、1月17日、18日の日程で行います。くわしくは、「1月の山川野遊び」をご覧ください。

活動報告

@フライフィッシング教室

 久しぶりの宇奈月町中央公民館でのフライフィッシング教室。福井が2月解禁。富山の解禁3月もそう遠くない。いつものことながら、この時期にはスキーへの情熱病みがたく、さりとてフライフィッシングは生活になっている。贅沢なディレンマに支配される幸福な季節だ。とりわけ、今年の暖冬。山々の雪もずいぶん少なく、フルシーズンの勢いが出てこないのも当然のことだろう。12月7日のクロスカントリーツアーがどうも去年のことのように思えて、もう春が来てしまった感がある。そのせいだろうか、久さんが新しいパターンを考えてきた。

 テレストリアルに分類できるのだが、厚さ2mmほどのウレタンフォームの片面に薄い人工皮革が張ってあるものを巧みに利用したパターンだ。人工皮革の艶のないにぶい黒が、むしろ、甲殻のリアリティを感じさせる。

 オリジナルは、ピーコックのボディにオーバーボディのように細く切ったシートをかぶせる。ウレタンフォームの断面がむき出しになるのでフェルトペンで黒く塗る。久さんによると、ウレタンのおかげでやたら浮くのだそうだ。すっかり水面に張り付いたようなフォームは、溺死間際のビートルを思わせる。

 さっそくいくつかのアイデアを加えてチューニングにかかる。

 まず、腹を赤くするためにレッドフロスを用いる。ハックルでリビングして、下をV形にカットすることで、レッグのようにも見せてみた。さらに、タシロニンフのアイを取り付け、ことのついでに、触角も伸ばしてみた。こうするとなかなかリアルになってくる。さらに、ウレタンフォームを深緑で着色したり、ソラックスのボリュームをダビングで調整するとかなりいいものになりそうだ。

 こうやって、一つのマテリアルが新しいパターンを生み出すことはしばしばある。そこからは、どれだけ虫を見ているかにかかっている。虫のリアリティを、その虫の体の構造に合わせて再現するのではなく、虫の状態を捉えた全体像としてイメージしていくことの重要性はシマザキワールドが実証している。

 きっと、フライフィッシングをしたことのない人が見ても全く虫に見えないのに、ちょっとばかりのめり込んだ人が見るとやたらリアリティにあふれて見える例は、おなじみのエルクヘアーカディスが雄弁に語ってくれる。

 久君の方が、マテリアルの扱いに慣れているせいかバランスがいい。こういうものは、ヤマトイワナしかり、オリジナルがやはり妙な触感を感じさせるものだ。

 とりあえず、能登テレストリアルとしておいた。気の利いた名前があるといい。子どものフライフィッシング#5(フライの雑誌40号)に出てきた仮名の伊勢に合わせてもいいが、その名前はシュリンプパターンにとっておきたい。

(本村雅宏)

@鎌池初滑り

場所 :鎌池
日時 :
参加者:坂本,山田,大和,本村,村井,内山

kamaike.jpg ・ここ数年,「初滑り」は,栂池でも赤倉でもなくなった。アルペンやボードをした日ではなく,クロカンでツーリングに初めて出掛けた日が,僕の中で「初滑り」とされるようになった。
 この日を境に,冬の野遊びへと気持ちが切り替えられていく。
 登山靴がスキー靴になるのである。
 恒例。鎌池へのツーリング。
 暖冬の看板が世の中にさっさと掲げられ,心を躍らせる雪が生活の場にないうちは,どうも冬心がふつふつと沸き上がらない。玄関に並んだ板が雪を求める。
 でも,やっぱりあるとことにはある。坂本さんの車が左折し,雨飾山荘へ伸びる道を燃料切れのランプを気にしながらタイヤを走らすうちに,雪が増える。
 おなじみの場所で,おなじみの道をおなじみの仲間と板を進める。
 それぞれ微妙に違う長さ,太さの板をチョイスする。スポーツヤマトは,いい仕事をしているようだ。全く同じ道具を持つ仲間がいないのである。
 本来,雪がなければアスファルトの山道。

 雪がないなら,嫌だ。アルペンスキーでもご免だ。かんじきという手はあろうが,クロカンがベストチョイスであろう。実際,山スキーを履いた山田さんは,疲労が激しく何度もスキーを捨てたくなったようだ。無論,捨てるとみんな争って拾いに行くので,捨ててくれなかった。事実,山田さんはこのツーリングの後,クロカン(テレマーク)を購入された。

 本気で安全に冬を遊ぶなら,贅沢に思えても,フィールドにあわせて選択できるだけの道具(スキー)が必要である。もしくは,鉄人並に持久力を鍛えるかである。

 いつもの道を歩き,いつもの場所で飯を食う。そういうはずだったが,最年長で一番うれしそうで一番タフな坂本のお父さんが,「もう少し行こう!」と強引に皆を導く。まあ確かに,時間も早いし,物足りなさはあった。かくして,初滑りの中でもっとも長い距離をスキーの痕を残すこととなった。山スキーを履く山田さんはたいへんだったろう。

 ビールで体を冷やし,焼酎のウイスキー割りで温めた。
 下りは,特にスキーの有難みを感じるでもなく,下り坂を歩く感じである。下山後の「風呂」に思いを馳せながら,少ない雪の感触を名残惜しく感じる。
 初滑りのおなじみのコースであるが,正直,飽きた感じもある。コースとしては,やや単純であることは否めたい。
 雪がなく,わがままは言えない時期ですが…。
 いいとこあったら教えてくださいませ。
 こうして,風呂式のスキーシーズンは始まったのである。みなさん,すてきな冬を!

内山 記

@大品山トレッキング

■ 山行日時:1997/12/21(sun)
■ 山名:大品山
■ コース:県営ゴンドラ頂上駅〜大品山〜頂上駅
■ メンバー:藤原、山田秀典、山田宏、能登忍、大和、坂本正(ビジター)
■ 天候:曇り
■ 特別な装備:スキー、シール

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 午前6時30分、黒部インターに集合して、高速を使って立山インターを経て県営ゴンドラスキー場を目指す。午後7時30分、駐車場到着。前日、極楽坂で飲み会のあった秀典さんは、駐車場で待っていた。

 ゴンドラの営業は8時からと思っていたら、8時30分からとのことで、駅構内で早くもコーヒータイムとなる。スキー場の人によれば、頂上駅付近も積雪が少なく、スキーは使えないのではとのこと。しかし、せっかく持ってきたのだからと一応持っていくことにする。前日に1パーティ入っているらしい。駅で登山届けを提出してゴンドラに乗り込む。スキー場に雪が無いので、ゴンドラの乗車券は往復買う。

 頂上駅付近の積雪は20cmほどだろうか。一応、スキーで歩けそうなので、シールを貼って出発する。藤原さんと、宏はステップソールで頑張るという。積雪不足で、登山道以外歩くことが出来ない。まだ薮が全然埋まっていないのだ。それでも割に広めの登山道のおかげで、歩いていける。平坦な登山道と聞いていたが、それでも結構アップダウンがある。登りはいいのだが、下りが恐い。何せ、狭い登山道ゆえターンすることなど考えられない。運を天に任せて覚悟を決めるだけだ。シールを張っているものはまだいいのだが、宏と藤原さんは恐怖である。しばらく行ったところで、二人ともあきらめてシールを貼ることになる。

 しばらく行くと昨日のパーティのものと思われるテントがあった。瀬戸蔵山からの下りで、スキーをあきらめ、デポしていくことにする。

 天気予報では、冬型になり、吹雪を予想していたのだが、予想外に天気はよく、時折日も射してくる。雪不足なので、雪が降って欲しいのだが。複雑な心境である。

 大品山の山頂より更に少し行ったところに頂上広場があり、さらに少し行ったところで、昼食大休止とする。

 帰り、スキーのデポ地点までは順調であったが、スキーを付けてからが大変だった。結局所々シートラーゲンしながら、山頂駅まで戻った。しかし、快適とはいいがたかったのだが、妙に楽しかった。(^_^)

 山頂駅前の斜面で、テレマークターンの練習をしていると、テントのパーティが帰ってきた。富山医薬大の3人組のお嬢さん方たちであった。(^_^)彼女等に、テレマークの面白さなど講釈をたれて、ゴンドラで下山した。彼女等いわく、「楽しめました?」「もちろん!!」


(大和徳明 yamato@noasobi.net)

1997年を振り返って

山川野遊び風呂式      代表 大坂 文夫

 今年もあと残りわずかになりました。会員の皆さんいかがお過ごしでしょうか。風呂式3年目5月の総会で前、本村代表から大役をバトンタッチされましたがなにをやればよいか、なにも出来ずに理事会、会員の皆さんに迷惑をかけっぱなしで1997年を終わろうとしています。風呂式の代表としては満足な仕事はしていませんが一会員としては今年も十分に自然を楽しませてもらいました。会員の皆さん、今年の企画はどうでしたか。毎月のフライ教室、トレッキング、スペシャルメニューのジュニアキャンプ、フライ釣行、フリークライミング、テレマークスキー、楽しんでいただけましたでしょうか。我々スタッフにも不手際が数多く有ったと思います。しかし会員の皆さんの協力でなんとか乗り切ってきました。これが風呂式のスタイルであり、会員の皆さんが中心になって進む会だと思います。これからもよろしくお願いします。

 5年程前、子供の付き添いで宇奈月町のパソコン教室へ行った時、本村さんが子供のフライ教室を開いておられ、教室終了後、現在東京にいる会員の乳井さんにキャスティングの指導をしている時に今度大人のフライ教室を開くから来ませんかと声をかけられて当日、フライ教室に初めて行くとネクタイ姿の谷井さんがドンと座っており、いかにも私はベテランだと雰囲気をだしているが、実際は私と同じ超初心者で谷井さん、乳井さん、私とビギナー3人組の誕生となりました。(谷井さんは風呂式、前フライ部長です)

 それから2年程して本村さん、大和さん、内山さん達が以前から構想を暖めていた風呂式を発足しようと話が持ち上がり私たちもその趣旨に賛同し、風呂式に参加させてもらいました。私にすれば本村さん達(フライフィッシング)に出会ってから人生観が変わりましたね。以前は車の窓から空き缶やタバコを投げ捨てたり今おもえばかなり自然にひどいことをしてたものだと恥ずかしくなります。現在はそんな事はありませんが、まだまだ努力が足りないと思います。これが私の風呂式との出会いです。

 また1998年はどこへ、いつ何をしたい、こんな装備が欲しい、こんな要望があればどんどん出して下さい。私に、事務局へ、またフライ教室へ直接来られてもかまいません。できるだけ皆さんの山川野遊びをバックアップしたいと考えています。皆さんの声を聞かせて下さい。フライ教室ではフライについてはもちろん、同時にパソコンについての質問もできます。アマチュア無線のクラブ局も開局準備中です(こちらはビギナーです)フライ教室の名前にとらわれずどんどん遊びに来て下さい。では、今度はフィールドで会いましょうね。

(大坂文夫CZK0770@nifty.ne.jp)

編集部より

 12月7日のクロスカントリースキーツーリングは、予定通り行われました。参加者のうち、内山真之さんに報告をお願いしてあります。最初のスキー企画としては、ずいぶん調子のいいものでした。報告をお楽しみに。

 風のたよりでは、みなさんの自由な投稿をお待ちしております。どうぞふるって参加ください。内容は、会の企画から離れてもかまいません。

 投稿は、電子メールか、FAXでお願いします。電子メールアドレスは、

事務局yamato@noasobi.net
編集部CZK07270@nifty.ne.jpです。

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