風の便り 2000年4月号

 みなさん、こんにちは。

 3月の雪がフィールドに影響し始めています。雪解け水の多さ、締まらない雪。そのなかでも、けっこう楽しんでいる話が聞こえてきます。春山の遊びは、またまた行き先変更。天候には勝てないところですね。慎重な行動もフィールドでは必須の心得。危険を意識しながら安全な遊びを楽しみたいものです。川は、まだまだドライ本番にはなりそうもないですね。冷たい水でもミッジはかなり出ています。それでもせっせとハッチマッチャーを作っている人もいるんじゃないかな。

 さて、5月は、例年総会の時期です。会計年度も、5月から始まります。会費の納入を受け付けていますので、企画の際、事務局、理事あたりにお渡しいただくか、銀行振り込み(北陸銀行宇奈月支店店番131口座番号4093220山川野遊び風呂式代表大坂文夫)でお願いします。

 またまた、朝日町教育委員会の企画で、キャンプ教室をお手伝いすることになりました。朝日町在住の方が対象ですが、会員の方や風呂式ビジターの参加も受け付けますので、どうぞ事務局までお申し込みください。

4月の山川野遊び報告

「風のたよりー山川野遊びのススメ−」(ラジオμにてオンエア)

 4月6日より、毎週木曜日午後7時から午後7時30分まで、ラジオμ(ミュー)にて、新番組「風のたより−山川野遊びのススメ−」がオンエアされています。パーソナリティは、山川野遊び風呂式広報担当本村を中心に、会員やゲストを招いて、山川野遊びの話題を中心に、楽しいおしゃべりを展開しています。ラジオに出たい人は申し出てください。(笑)また、聞いていただけたら幸いです。

 4月は、4/6 山川野遊びに行こう! 4/13 春スキーに行こう!(大和徳明さん) 4/20 今から間に合うフライフィッシング(能登久さん、村上博徳さん) 4/27 続・今から間に合うフライフィッシング(能登 久さん)という内容でした。

 こういう番組で、仲間が広がれば幸いです。

本村雅宏記

4月 5日・19日(水) フライフィッシング教室 宇奈月町中央公民館

 キャスティングができる場所が確保できれば、もっともっとモチベーションが上がるのですが。でも、いつも、フライ談義、フィールドの話題でいっぱいです。フライフィッシング以外の話題もずいぶんありますので、フィールドサロンのつもりでお気軽にどうぞ。

3月25、26日蓮華温泉山ツアー→栂の森ラッセル+白馬ハイランド

 参加者は、山田秀典、村井、金三津、大和の4人です。

 蓮華温泉スキーツアーですが、 激しい冬型になり大量の降雪が予想されることから、 朝6時に集合した時点で、泊りがけツアーは中止して、日帰りで天狗原を目指すことになりました。

 栂池に着いてみると、すでに相当量の新しい雪が積もっていました。 うーん、 とうなりながらもゴンドラ中間駅で登山届けを提出して、上部へ向かいます。 シールを張ったりしていると、大学生でしょうか、たくさんの人がザックにスキーをくくり付けツボ足で出発してゆきます。 また、スノーシューのガイドツアーの方もたくさん出発して行きました。

 準備を整え、私たちも出発。 風はないですが、雪はシンシンと降っています。 視界はあまりよくなかったです。はじめはスノーシューで付けられたトレースを辿りました。 大人数で通った後なので、深い溝となりミニ雪の回廊状態です。ところが、歩き出してすぐにその一団は戻ってきてしまいました。何故かは聞かなかったのですが、 しょうがないので、私が先頭に立ってラッセルにはげみます。(^^;

 スキーを履いていてもほぼ膝までもぐります。 次の足を出すのに雪の下から抜き出すのが大変です。しばらく行くと、別のトレールにぶつかったので、これ幸いとそれに乗ります。 しかし、しばらく行くと、ゴンドラ駅に戻ってしまいました。(^^;

 気を取り直して来た道を戻り、新たに先頭を交代して新トレールを刻みます。先頭に居ると、汗だくで大変なのですが、遅々として進まないので、あとの人は寒かったです。(^^;

 適宜先頭を交代して、一番近くの林道を目指しました。 林道に行けば、何らかのトレースがあるに違いないという甘い期待を抱いて。 しかし、期待は見事に裏切られ、何の跡もありませんでした。 (T_T) その場で足踏みしているだけのようなラッセルでは、天狗原はもちろんのこと、成城の小屋まで行くのも1日掛かりになりそうな感じです。これはだめだということで、あきらめることにしました。 振り返ると、私たちの付けたトレースの後ろから別のパーティーが上がってきます。 先頭はスノーシューらしく、まぁまぁの感じで上がってくるのですが、 他の人は、カンジキか、ツボ足らしく、トレースの後にもかかわらず、腰まで埋まって、難儀しています。 私らが滑って雪崩でも起こすといけないと思い、 通過するのを待っていたのですが、全然進まないので、あきらめて(?)、滑り出します。 ごく短い距離でしたが、楽しいパウダーでした。

 そのあと、栂の森ロッジで今後の予定を決めます。 結局、安い宿を探し、1泊して明日は、大渚山方面か、新田山でも、ということに落ち着きました。栂池スキー場を30分ほどで滑り降り、 インフォメーションで、1泊素泊まり3500円という安い宿を、見つけ出すことに成功しました。

 さて、宿を決めたからには、先ずは腹ごしらえです。 まだ、昼を食べていないのでした。時間もまだ早いので、白馬方面での気になる蕎麦屋「そば神」(ソバジン)へ行ってみることにします。「そば神」は、人気の店のために遅いと蕎麦が無くなってしまうのです。今回は時間も早いので大丈夫だろうということで行ってみたわけです。

 148号線を、白馬駅を過ぎて、数百メーター進むと左手にあります。早速、私のほか2名が盛りそばの大盛りを、1人が盛りそばの普通盛りを頼みました。ほどなく、蕎麦が出てきましたが、結構なボリュームです。普通盛りで、他の店の大盛りくらいあります。色は割に白っぽい感じで、更級(さらしな)でしょうか? 食べてみると、すごくおいしいです。味というか、香りというか、そういうのは、 私には上品すぎて、今ひとつだったのですが、歯触りというか、ノド越しというかは最高で、手打ちならではの味わいでした。 ちょっと素人では真似できる感じがしません。 完全にプロの仕事といった感じです。量もたっぷりで、大いに満足しました。ぜひ一度ご賞味あれ! ちなみに、 値段は、盛りが、900円、大盛りの盛りは1450円と、値段もなかなかでした。(^^;

 さて、蕎麦を食した後は、夕食の買い出しです。 近くのスーパーへ行って買い出ししました。結局、もつ鍋になりました。(^^; 気がついたんですが、このスーパー、妙に量の多い出来合いの惣菜類が多いんですね。 何故だろうと考えたら、業務用なんです。宿屋さんがいっぱいありますから。(^^;

 買い出しも済んだところで、次は温泉です。 名前は忘れましたが、国道沿いのログハウスの売店がいっぱいあるところの温泉に行きました。(編集注:ガーデンの湯)600円で、まぁまぁでしょうか。

 これで、いつでも宴会に突入できる準備が出来て、岩岳にある宿(名前は忘れた)に着いたのは、まだ4時前です。宿の人に見つからないように、 食材、ビール等は段ボール箱に隠し持って宿へ入りました。(^^; 部屋に鍵を掛けて、いざ、宴会です!(^^;

 外では、ずっと雪がしんしんと降り続いていました。

 朝は、 6時くらいに起床しようという前日の申し合わせであったが、誰も起きるものはいなくて、結局起きたのは、7時過ぎでした。(^^; 窓の外を見ると、いまだ、雪は降り続いています。 朝食のラーメンを煮ながら、 いまさらラッセルして、大渚山やら新田山へ行くのもダルいなぁ、下手したら、また上がれないかも、、、。 というわけで、衆議一決してスキー場でお茶を濁すことになりました。そうと決まれば、宿の撤収ですが、部屋には夕べの匂いが染み付いています。 ニンニクやら、唐辛子エキスやらいろいろ使ったものですから。(^^;ゞ 部屋の窓を開けるやら、ドアを開けるやらして、換気を図りますが、結局匂いを取り去ることはできませんでした。ごめんなさい。m(_ _)m >宿の人

 スキー場と行ってもここらあたりはいっぱいあるので、どこに行こう? 栂池は高いし。 というわけで、白馬ハイランドに行くことになりました。行き方がわからずにうろうろしましたが、どうにかたどり付き、リフト代を確認。1日券が2500円、 半日券が1500円と大変リーズナブルな価格設定に満足して、ここにすることにします。

 1本目は短い一番下のリフトに乗って、足馴らしです。 ゆるいのでなんと言うことはありません。次に長いリフト(全部で2本しかない)に乗ります。これが、やたら長いリフトでした。うまい具合にゲレンデの両脇は、ピステンが入っていません。早速ここで、パウダー滑りの練習です。

 傾斜があっても、 抵抗で大してスピードが出ないので、真下を向いて滑ることができるのですが、 どうも私の場合、地に足がつかないような感じでうまく滑れません。 山田さんは、圧雪してあるところよりも楽だと言って、軽快に滑っています。うーみゅ。

 何本か滑って、 一服したときに山田さんに聞いてみたところ、前足を引く感じにするといいのでは? とのこと。休憩後の滑りで試してみましたが、なかなか、思ったようにはゆきません。そうこうしているうちに、おいしいバージンスノーはなくなり、 しょうがないので、普通の圧雪してあるゲレンデを滑ります。 この時点でも雪は降り続けていたので、足は地に付いているのですが、快適な新雪滑降です。 だいぶリラックスして飛ばせるようになりました。まず転ぶ感じがしません。特に最後の1本はだいぶ飛ばしてみたのですが、快適で会心の1本でした。

 リフト券は半日券だったので、 私は、焼きそば(330円)(編集注:大和さんは、こういう場所の焼きそばに目がない。PAの焼きそばを好む)を食べ、その後帰着しました。温泉と蕎麦はやめておきました。

 今回は、 あまりの降雪だったので、蓮華温泉まで行っていたら、月曜日か火曜日にならないと帰ってこれなかったかもしれないので、 まぁ、変更はしょうがないところでしょう。またの機会に行ってみたいものです。

大和徳明 記

4月22日、23日 火打山春スキーツアー→焼山日帰り山スキー

 結局、 日帰りになってしまった山行ですが、その朝も起きると激しい雨。集合場所の朝日町役場に午前5時半に行ってみると、 みんな困った顔をしていた。天気予報では、昼前から晴れてくるということだが、まだ時折雨が落ちている。前線は通過したようなのだが、風は強く、山のほうはガスっている。

 このまま帰るのもしゃくだし、 とりあえず、焼山温泉方面へ行ってから考えようということに衆議一決し、8号線を東進する。 心持ち明るくなってきたのは、夜が明けてきたからか。(^^;

 早川沿いに車を走らせ、 笹倉温泉の裏手の登山口についても、まだ時折小雨が降っていた。 山はガスに覆われている。しばらく車の中で様子を見ることにして昼寝の体制。

 9時に起きると、あたりはすっかり明るく、ガスもだいぶ晴れていた。ゆっくり身仕度を整え、9時40分スタート。 林道を数百メートルほどシートラーゲンしてスキーを履く。最初は杉林の中のゆっくりとしたジグザグ。適当にショートカットしながら進む。いったん斜面は開け、目の前に山が壁のように立ちはだかる。 この壁に細かく林道がジグザグを切っている。夏道でも車が登れるのか心配になるような道だ。ジグザグの間は雪が切れているので、直登は無理なので、忠実に林道をたどる。林道には雪があるのだが、斜めになっているので、下に落ちないかと恐々高度を上げる。途中までは、落ちても下は林道ということで、たいした事はなかったのだが、最後のほうは、落ちると数百メートル下の河原というところが2ヶ所ほどあり、びくびくしながら先を進む。 この壁を越えると、急に山は穏やかになり、クロカンスキーがにあうような細かいアップダウンがある雪原である。ここまで、1時間。

 雪で道は不明瞭となり、適当に地図を見ながら道らしき跡を進む。 所々赤いペナントが枝にぶら下がり、 おおむねルートは外していないのがわかる。小高い丘がたくさんあり、 先の見通しが効かないので、進んでみるしかない。

 やがて、アマナ平と呼ばれる地点が先に見え、北面台地の一端が見える地点に出た。 焼山はどうにか見えていたが、正面に見えるはずの火打山は、ガスに覆われてその頂を見せてくれない。しかし、南面から見る火打山と違い、荒々しく男性的な姿である。この先北面台地に上がるには、いったん下って、激しい急登を登らなければならないようなので、今回はここまでとする。 ここまで、2時間強である。

 大きな木の根方に陣取り、ストーブをうならせる。本当はもう少し戻って風のないところで昼食にすれば良かったのだが、火打山の勇姿が見えるのではないかという期待から、ここにしたのだ。

 しかし、結局火打山はその姿を見せることはなかった。昼食後、少し戻り、せっかくなのでビーコンを使った捜索訓練を行う。

 一時また曇っていた空も回復してきて、いい天気である。シールをはがし、滑走に入る。傾斜がゆるいのと、アップダウンがあるので、快適に飛ばすというわけにはいかないが、それでも楽しいダウンヒルであった。 ほんの30分ほどで、登山口まで戻った。

 焼山温泉で汗を流し、「しんみせ」で蕎麦を食べて帰路についた。

参加者
山田秀典、村井、森田薫、大和
大和徳明 記

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